12月31日東京・大田区総合体育館で行われました
WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ 井岡一翔 VS 田中恒成
これまで日本ボクシング界を引っ張ってきた4階級王者井岡選手に対するは勝って世代交代を狙いたい無敗の3階級世界王者田中選手。4階級王者と3階級王者のビックマッチです!
勝った選手がこれからの時代を担うと言っても過言ではない、ボクシングファン注目の1戦です。
この記事では井岡一翔対田中恒成のタイトルマッチについて振り返っていきたいと思います。
↓勝敗予想
【ボクシング】試合予想!12/31 井岡一翔 VS 田中恒成 WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ
※私の事前予想は井岡選手の判定勝利です
両選手のプロフィール&戦績比較
この戦いを振り返る前に両選手の簡単なプロフィールについてご紹介します。
井岡一翔のプロフィール

井岡一翔
- 出身国 :大阪府堺市
- 年齢 :31歳
- 身長 :165cm
- リーチ :168cm
- 利き腕 :右利き
- 階級 :ミニマム→ライトフライ→フライ→スーパーフライ
田中恒成のプロフィール

田中恒成
- 出身国 :岐阜県多治見市
- 年齢 :25歳
- 身長 :164cm
- リーチ :162cm
- 利き腕 :右利き
- 階級 :ミニマム→ライトフライ→フライ→スーパーフライ
- 通称 :中京の怪物
両者の戦績比較
井岡 一翔 | 田中 恒成 | |
戦績 | 27戦 25勝 2敗 | 15戦 15勝 |
KO数 | 14KO | 9KO |
KO率 | 51% | 60% |
世界戦 | 18戦 | 9戦 |
今までの試合から見る両者のアドバンテージ
井岡選手 = 世界的実力者との経験・ディフェンス・技術
田中選手 = ポテンシャル・スピード
体格ではほぼ互角、リーチでは田中選手の162cmに対して井岡選手が168cmと上回っています。
試合展開
1R~3R
試合開始すぐさま田中選手の右がオープニングヒット。
序盤は田中選手が中間距離をガッシリとキープして井岡選手にプレッシャーをかける。田中選手はスピードも速いが階級を上げたことによる力強さが感じられる。ジャブも速く3・4・5発と続くコンビネーションで井岡選手を圧倒している。
井岡選手は様子を見ている段階でジャブやボディーを細かく当てていくが中間距離だとやはり田中選手に分がある。
4R
このラウンドから井岡選手が徐々にプレッシャーをかけていく。1R のオープニングヒットの影響か井岡選手の右目下が大きく腫れている。ガードの外からの右フック・ストレート・ボディーブロー等多彩なコンビネーションでパンチを内・外に散らして有効打を重ねていく。ここまでのRで田中選手の距離を見切った様子で井岡選手のディフェンスが冴える。
5R
田中選手は中間距離を選択。中間距離での速いジャブが冴える。
ラウンド終了間際井岡選手の左フックのカウンターが炸裂。このパンチで田中選手はダウン。
田中選手の鼻からは出血が見られる。
6R
ダウンを取られた田中選手は陣営に戻り「倒すしかない」と言う。
田中選手の選択は接近戦での打ち合い。しかしこの距離は井岡選手に有利な距離。
田中選手は速いパンチで手数も多いが井岡選手が素晴らしいディフェンスで田中選手の攻撃を捌く。そして至近距離で左フックのカウンターが決まり田中選手2度目のダウン。
7~8R
ポイントを取られた田中選手が出るが井岡選手は余裕が生まれる。田中選手が攻めるが井岡選手は田中選手の攻撃を完全に見切り至近距離で上手く捌いて上下散らしたコンビネーションで逆に有効打を積み重ねる。田中選手は攻めるも当たらずの悪いリズム。
最後は井岡選手の左フックがカウンターで決まり田中選手がグラついたところでレフェリーが試合をストップ。
試合結果
試合は井岡選手のKO勝利でした!
世界トップレベルの選手同士が醸し出す緊張感、技術、試合展開、技術面だけではなく試合後井岡選手が田中選手に送った「ありがとう」という言葉。この試合の素晴らしさはこの一言に詰まっていると感じます。本当に素晴らしい試合でした。
中間距離では田中選手がスピードと手数で優位に立っていましたが中盤にかけて田中選手の得意の距離でのボクシングをさせなかった井岡選手の試合運びとディフェンス技術が光る試合内容でした。
敗北こそしましたがこれ程の強さを発揮した田中選手はSフライの世界王座を掴むチャンスは必ず訪れる筈です。
そして勝利した井岡選手は今後海外でファン・フランシスコ・エストラーダやローマン・ゴンザレス等他団体王者との王座統一戦に期待がかかります。
素晴らしい試合を見れたことに本当に感謝したいと思います!

ここまでご覧いただきありがとうございました!!
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