今回は11月23日WOWOWエキサイトマッチで放送された
WBO世界フェザー級タイトルマッチの観戦記事です。
二階級制覇を狙う前WBOスーパーバンタム級王者エマヌエル・ナバレッテと世界初挑戦となる同級3位ルーベン・ビラの1戦を振り返りたいと思います。
両者のプロフィール
エマヌエル・ナバレッテのプロフィール
- 出身国 :メキシコ
- 年齢 :25歳
- 身長 :170cm
- リーチ :183cm
- 利き腕 :右利き
- 階級 :スーパーバンタム→フェザー
- 通称 :カウボーイ
エマヌエル・ナバレッテはメキシコ出身のボクサーで前WBOスーパーバンタム級王者です。
ファイトスタイルはメキシカン独特の伸びるストレートと左のロングフック・アッパーが印象的の好戦的なスタイルのボクサーです。
そのファイトスタイルは同じメキシカンの名王者ジョニー・ゴンザレス氏やオスカー・ラリオス氏に近い印象を受けます。
ルーベン・ビラのプロフィール
- 出身国 :アメリカ合衆国
- 年齢 :23歳
- 身長 :168cm
- リーチ :169cm
- 利き腕 :左利き
- 階級 :フェザー級
ルーベン・ビラはアメリカ出身のボクサーでアマチュアボクシングの戦績が133戦と豊富なキャリアを持っています。
ファイトスタイルは元アマチュアボクサーらしく、基本に忠実な動きのオーソドックスなボクサーファイターで、この試合が世界初挑戦となります。
両者の戦績比較
次に両者の戦績を比較してみましょう。
ナバレッテ | ビラ | |
戦績 | 34戦 32勝 1敗 無効試合1 | 18戦 18勝 |
KO数 |
27KO |
3KO |
KO率 | 79% | 16% |
世界戦 |
5戦 | 初挑戦 |
ビラのKO率16%に対し、ナバレッテは79%と高いKO率を誇っておりパワーの面ではナバレッテが断然有利でしょう。
ビラは世界初挑戦となりますがここまで無敗で勝ち進んでおり、アマチュアの戦績も133戦と侮れないキャリアを持っています。
試合展開
この試合は攻勢に出るナバレッテを、ビラがフットワークを使って捌く展開で試合が進みました。
試合は1Rナバレッテの両グローブを軽く動かすフェイントからの左アッパーでビラのダウン。
ビラは立ち上がりますが、序盤はナバレッテがビラを攻め立て優位に立ちます。
4Rナバレッテのダッキングにビラが左アッパーを合わせますが体制を戻したナバレッテの左フックがカウンター気味に入りビラが二度目のダウン。
このダウンのダメージが大きく、これで試合が決まったように思えましたが4Rを凌いだビラが立て直し、中盤から終盤にかけてはナバレッテの攻撃に対応。
終盤はビラが追い上げナバレッテのパンチが空を切り、ビラのクリーンヒットが入るシーンが見受けられます。
しかし、追い上げるビラも決定打を与えるまでとはいかず、試合は判定までもつれ込みました。
試合結果
判定は、
ナバレッテ | ビラ |
114 | 112 |
114 | 112 |
115 | 111 |
以上3-0の判定で、2度のダウンで大きな見せ場を作ったナバレッテの勝利でした!
これでナバレッテがフェザー級の新王者と共に2階級制覇を達成しました!
ナバレッテがダウンを2度取った試合でしたが、終盤のビラの追い上げも影響し意外にも判定は僅差となりました。ビラ陣営にとってはダウンがなければ・・・という試合でした。

ここまでご覧いただきありがとうございました!

コメント